昨夜はロベール・アンリコの『冒険者たち』を見た。
やっぱりフランス映画は人間関係の微妙なところを描くのが
魅力だな。事実婚の国ならではかもしれない。
わしも日本の男尊女卑の一夫一婦制に慣れすぎていて、
わしなら親友を出し抜いて、確実に先にヒロインに手を出す
から、この関係は持続できない。
しかし今の日本人が見たら、この映画を楽しめるリテラシーが
そもそもないと思う。
何が何だかわからないのじゃないか?
少年漫画の友情・努力・勝利と、ハリウッド映画の家族愛の
プロパガンダばっかり見てるから、アホになってるもんな。
わしも反省しなければならない。
こういうシャレた感覚をもっと見ておくべきだった。
しかし理作氏よ、この映画をモチーフにした『無宿』という
日本映画見たことあるかい?
勝新太郎と高倉健と梶芽衣子で、それは見事に3人の個性が
よく出ている作品なんだぞ。
当時は全然ウケなかったんだけどね。
でも、やっぱり『冒険者たち』の方が面白い。